命題3

命題3

 

 

立方数にそれ自身を掛けてある数を作るならば、その積は立方である。

 

立方数Aにそれ自身を掛けてBを作るとする。

 

Bが立方数であることをいう。

 

Aの辺、Cを取る。CCを掛けてDを作る。CDを掛けてAを作ることは明白である。

 

さて、CCを掛けてDを作るから、それゆえにCDをそれ自身の単位により割り切る。しかしさらにその単位はまたCをその単位により割り切り、それゆえにその単位はCに対し同じようにCDに対する。definitionZ.20

 

再度、CDを掛けてAを作るから、それゆえにDACの単位により割り切る。しかしその単位はまたCをその単位により割り切り、それゆえにその単位はCに対し同じようにDAに対する。しかしその単位はCに対し同じようにCDに対し、それゆえにその単位はCに対し同じようにCDに対し、そして同じようにDAに対する。

 

それゆえにその単位と数Aの間に2つの比例中項CDが連続して比例している。

 

再度、Aにそれ自身を掛けてBを作るから、それゆえにABAの単位により割り切る。しかしその単位はまたAをその単位により割り切り、それゆえにその単位はAに対し同じようにABに対する。definitionZ.20

 

しかしその単位とAの間に2つの比例中項があり、それゆえに2つの比例中項がまたABの間にある。proposition[.8

 

しかし、2つの比例中項が2つの数の間にあり、第1の数が立方数ならば、第2の数もまた立方数である。そしてAは立方数であり、それゆえにBもまた立方数である。proposition[.23

 

それゆえに、立方数にそれ自身を掛けてある数を作るならば、その積は立方である。

 

証明終了

 

 

 

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